ボリンジャーバンドは“順張りで使える”のか?|±1σ/±2σ逆張りと±3σ順張りを半年EA検証
逆張りの“定番”を、そのまま信じて良い?
EAで±1σ/±2σの逆張り、±3σ終値の順張りを検証。結果と勝ちやすい組み合わせの示唆をまとめます。

るなまる
「ボリンジャーバンドって使えるの?」
この記事でわかること
ボリンジャーバンドのEAを作成し、過去半年分のデータで±1σ/±2σ逆張り・±3σ順張りを比較検証
目的
FXで安定して収益を積み上げるために、過去半年のデータで優位性の有無を確認。勝てると判断できたらTP/SLや期間の最適化、長期データ検証へ段階的に進めます。優位性が低いものは切り捨て。
ボリンジャーバンドとは

- ±1σ内に収まる確率:約68.3%
- ±2σ内に収まる確率:約95.4%
- ±3σ内に収まる確率:約99.7%
これらの確率を根拠に、逆張り(平均回帰)・順張り(拡張追随)の戦略が組まれます。
検証の前提とEAロジック
- パターン:①±1σ逆張り ②±2σ逆張り ③±3σ(終値)順張り
- 重複制御:エントリー後6本の足は再エントリー不可(σ付近のジグザグ対策)
- 期間:2020/05/01〜2020/10/31(6か月)
- 時間帯:9時〜深夜3時
- 通貨:USD/JPY(ドル円)
- BB期間:20 / 適用価格:終値
- 足:5分/15分/60分
- TP/SL:各30pips / Lot:0.1
- スプレッド:1pips / スリッページ:3pips
- データ:MT4ヒストリカル/口座:GemForex(レバ1000倍)
±1σを超えたら逆張りの検証結果
平均回帰を狙う最もポピュラーな逆張りですが、短期では往復コストが重く不利になりがちです。
5分足

15分足

60分足

結果(半年・TP/SL各30pips)
- 5分足:-34,454円
- 15分足:-19,430円
- 60分足:-31,754円
±2σを超えたら逆張りの検証結果
条件を厳しくして“伸びすぎだけ”を叩く狙い。しかしトレンド発生局面では踏まれやすい。
5分足

15分足

60分足

結果(半年・TP/SL各30pips)
- 5分足:-37,151円
- 15分足:-11,049円
- 60分足:-32,752円
±3σを超えたら順張り(終値)の検証結果
考案者が推奨するブレイク追随。中位足でブレイクの質が高いときに伸びやすい。
5分足

15分足

60分足

結果(半年・TP/SL各30pips)
- 5分足:-2,173円
- 15分足:+21,485円
- 60分足:+12,095円
まとめと活用のコツ
- ±1σ/±2σの逆張り単独は半年では厳しい。
- ±3σ終値順張りは中位足で優位性の兆候。モメンタム系と併用で精度を上げやすい。
- σ付近の往復はスプレッド負担が効く。回数とコストの管理が鍵。
- BB×MACD(MT4):バンド拡張×モメンタムで“伸びる足”を掴む。
- MACD×CCI 矢印サイン:勢い×戻りの同時判定で押し目順張り。
- RSIダイバージェンス(MT4):反転の質で“見送り”を作る裁量フィルタ。
- Stochastic RSI(MT4):%K/%D再クロスで“利確or増し玉”を最適化。
- ローソク足カウントダウン:確定足エントリー徹底で“フライング負け”撲滅。
免責:本記事は情報提供を目的とした一般的な解説です。まずはデモ口座で再現性をご確認ください。


