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CCIは“使える”のか?
±100/±120の逆張りを6か月×3時間足でEA検証(USD/JPY)
オシレーターの定番CCI。±100・±120のしきい値で逆張り2ルールをEA化し、5/15/60分で検証。 一見よく見える条件の“落とし穴”と、勝ち筋を作る併用ルールまで公開します。
- CCIの基礎と±100/±120しきい値の意味
- 6か月×3時間足のEA検証設計と結果
- なぜ“勝てたように見える”のか:ノイズ・頻度・コスト
- 勝ち筋を作るMACD/MA/BB/RSI併用ルール(内部リンクあり)
CCIとは(超シンプル復習)

検証ルールと条件
- 逆張り①:CCIが+100超で売り/−100未満で買い
- 逆張り②:CCIが+120超で売り/−120未満で買い(条件厳格化)
- 通貨:USD/JPY、期間:2020/06/01〜2020/11/30(6か月/MT4ヒストリカル)
- 時間足:5分/15分/60分、CCI期間:14、適用価格:終値
- スプレッド:1pips、スリッページ:3pips、TP=30、SL=30(固定)
- ロット:0.1(損益はロット依存)
結果(結論ファースト)
±100逆張り:15分足のみ一時的にプラスだが、条件最適化1年検証では崩壊。
±120逆張り:全時間足でマイナス。
しきい値を厳しくしても頻度減×コスト負担で期待値が伸びず。
±100逆張り(5/15/60分)



5分:−47,124円/15分:+45,870円/60分:−3,110円(6か月)。
一見“当たり足”の期間があっても、最適化をまたぐと再現性が落ちるのが典型。
±120逆張り(5/15/60分)



5分:−97,737円/15分:−26,507円/60分:−15,964円(6か月)。
厳格化で頻度が減り、スプレッド比率の悪化で期待値が沈む典型。
“順張り化”と1年×25通り最適化の検証

±120順張り(5分・1年):−101,434円。
±100逆張り(15分)最適化(TP/SL=10〜50の25通り・1年)でも大半がマイナス。
なぜ“単独CCI”は不利になりやすい?
- 反応が速すぎる:直近の“過熱”に敏感 → ノイズに先出ししやすい。
- 頻度とコスト:高頻度になるほどスプレッド比率が上がる。
- 文脈欠落:トレンド/レンジ、セッション、上位足の方向といった前後文脈がないと、期待値が安定しない。
- MACDゴールデンクロス矢印:ゴールデン/デッドクロス方向のみCCI逆張りを許可して逆行を減らす。
- MACDダイバージェンス検出:ダイバ出現+CCI±100到達の重合で“本物の反転”に限定。
- 移動平均クロス矢印:上位足MAの傾き/クロスと同方向のときのみ順張り許可。
- MA×BB×RSI矢印:バンド拡張+RSI再クロスで利確/建値の切替トリガに。
まとめ:CCI単体は“厳しめ”。文脈×フィルタで戦略化する
CCIは“速い”がゆえにダマシを拾いやすく、単独では不安定。
方向(MACD)・ 反転の質(ダイバ)・ 上位足トレンド(MA)・ 局面判定(BB×RSI) を重ね、“入る/見送る/伸ばす/逃げる”の基準を分離するのが近道です。
免責:本記事は情報提供を目的とした一般的な解説です。まずはデモ口座で再現性をご確認ください。


