プロフィットファクターとは?PFだけでEAや手法を判断しないための見方

プロフィットファクターとは?PFだけでEAや手法を判断しないための見方のアイキャッチ 統計トレード攻略

バックテスト結果に PF2.0 と出ていると、かなり良さそうに見えます。「勝率よりPFが大事」と聞いたことがある人もいるかもしれません。その数字を見ると、「この手法は強そう」と思いたくなります。

でも、PFだけでは見えないことがあります。どれくらいの回数で出た数字なのか。途中でどれくらい資金がへこんだのか。1回の大きな負けで、どれくらい成績が崩れるのか。

PFは、手法の合格点ではありません。利益合計と損失合計のバランスを見るための数字です。最大DD・取引回数・平均利益/平均損失とセットで見て、はじめて使いやすくなる材料です。

大事なのは、PFが高いか低いかだけではありません。どんな勝ち方でそのPFになったのか、どんな負け方でそのPFが残ったのか、途中のへこみに耐えられそうか。そこまで見ます。この記事は、その見方の話です。

女性トレーダーのミカミカ

PFが高いと、かなり良さそうに見えるんですよね。PF2.0とか書かれてると、これなら使えそうって思っちゃう。でも最大DDとか取引回数まで見ると、結局どう判断すればいいのか分からなくなります。

るなまるるなまる

分かります。PFが高いと安心したくなるんですよね。でもPFは合格点というより、利益合計と損失合計のバランスを見る数字です。取引回数が少ないPFなのか、最大DDが大きいPFなのかで見え方は変わります。PFだけを単独で見るより、横に取引回数と最大DDを置くと、少し現実の重さが見えやすくなりますよ。

PFの式と取引回数を分けて見る

PFは総利益÷総損失です。総利益30万円、総損失20万円ならPFは1.5になります。これは計算例であり、将来の利益を示しません。

同じPF1.5でも、10回の取引で出た結果と300回で出た結果では情報量が違います。回数が多ければ必ず優秀という意味ではありません。検証期間、最大DD、特定の1回への依存も合わせて確認します。

PFは、手法の合格点ではない

PFが高いと、その手法が「合格」をもらった気がして安心したくなります。PF2.0と書かれていれば、もう使える手法だと思いたくなる。この気持ちは自然です。

でも、PFが教えてくれるのは「合格かどうか」ではありません。利益の合計と損失の合計が、どれくらいのバランスだったか、というだけです。同じPFでも、その中身がどんな勝ち方・負け方だったかは、PFの数字だけでは分かりません。だから、PFは単独ではなく、何回分の結果か、途中でどれくらいへこんだか、と一緒に見ます。

合格点だと思うと「使える/使えない」の話になります。一方、バランスを見る材料だと思うと「自分はこのへこみに耐えられそうか」の話になります。後者のほうが、実際に運用するときに効いてきます。

PFは、利益合計と損失合計のバランスを見る数字

PFは、ある期間の利益の合計を、損失の合計で割ったものです。たとえば利益合計が30万円、損失合計が20万円なら、PFは1.5。利益の合計が損失の合計を上回っていれば1.0より大きくなる、というだけのものです。

注意したいのは、「高いほど良い」と決めつけないことです。PFは最終的なバランスを表すだけで、その途中で資金がどれだけへこんだかは見えません。利益30万円・損失20万円でPF1.5でも、その途中で最大DDが30万円あったなら、運用中には一度30万円のへこみに耐える必要があったかもしれない。PFは最終のバランス、最大DDは途中のしんどさ。この2つは分けて見ます。

PF2.0でも、20回・最大DD25%なら見え方が変わる

2つの結果を並べると、PFの見え方が変わります。

PFだけで選ぶと見落とすもの

  • Aの結果:PF2.0 / 取引回数20回 / 最大DD25%
  • Bの結果:PF1.3 / 取引回数500回 / 最大DD10%

PFだけ見るとAが良さそうに見えます。でもAは20回だけの結果で、途中で資金が25%へこんでいる。資金100万円なら、一時的に25万円減る場面があったということです。一方でBは数字の派手さは小さいかもしれませんが、500回分の結果で最大DDが10%なら、いろいろな場面を通った材料として見られることがあります。これはAが悪い、Bが良いという話ではなく、PFだけでは見えない部分がある、という話です。

同じPF1.5でも、10回で出たPF1.5と、300回で出たPF1.5では見え方が変わります。10回なら、たまたま良い場面に偏っていた可能性もある。300回なら、少なくともいくつかの違う場面を通っている可能性があります。ただし、回数が多ければ必ず良いという話でもありません。見たいのは「どんな場面を通って、そのPFになったか」です。

PFは、飲食店の星評価に近い

少しだけ、数字を扱う仕事をしている立場からの見方を。あとから比べるには、PFだけを1列で見るのではなく、同じ項目を横に並べる必要があります。

たとえるなら、飲食店の星評価に近いです。星4.8のお店でも、レビューが3件だけなら、まだよく分かりません。星4.1でも、レビューが500件あれば、別の見方ができます。ただし、件数が多ければ絶対に良い、という話でもありません。

PFも同じです。数字の高さだけでなく、何回分の結果なのか(取引回数)、途中でどれくらいへこんだのか(最大DD)を一緒に見る必要があります。PFは点数、取引回数はレビュー件数、最大DDは「実際に通ってみたときのしんどさ」のようなものです。

良し悪しを決めるためではなく、その数字をどこまで信じてよさそうかを見るために、横に並べます。

PFを見るときに横に置く項目

PFを評価することからではなく、PFの横に、まず次の項目を並べてみてください。

PFを見るときに横に置く項目

  • 取引回数:何回分の結果で出たPFなのかを見る
  • 勝率:当たりやすさとPFの関係を見る
  • 平均利益/平均損失:勝ちの大きさと負けの大きさを見る
  • 最大DD:途中でどれくらい資金がへこんだかを見る
  • 最大連敗:続けるのがしんどい場面がどれくらいあるかを見る
  • 検証期間:どんな相場を通った結果なのかを見る

全部を一度に見られなくても大丈夫です。最初は「取引回数」と「最大DD」をPFの横に置くだけでも、その数字をどこまで信じてよさそうかが見えてきます。同じPFでも、勝率が高めで小さく勝つ型か、勝率は低めでも損小利大の型かで、口座の動き方は変わります。PFの数字より、その中身を見てみてください。

PFだけで安心する前に、へこみ方を体感する

数字の画面だけ見ていると、最大DDや連敗は他人事のように感じます。でも、実際にその金額が減る場面を一度体感しておくと、PFの見方が変わります。

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資金管理サバイバルゲームで、資金のへこみ方を体感する

これはPFの高い手法を探すためのものではありません。勝率や損益比が同じでも、連敗や資金のへこみ方で見え方が変わることを体感するためのものです。PFだけで安心する前に、「このへこみ方なら続けられそうか」を一度見てみてください。入力内容は外部送信されません。

へこみ方を体感する

へこみ方を体感してからPFを見ると、数字の高さより、そのPFが何回分で、途中でどれくらいへこんだのかに目がいくようになります。PFを含めたバックテスト結果全体の見方は、バックテスト結果の見方でも扱っています。

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PFは、バックテスト結果全体・資金のへこみ方・取引後の記録と一緒に見ると、どこまで信じてよさそうかが見えてきます。最大DDのくわしい見方は、別の記事に逃がしてあります。

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よくある質問

PFは、いくつ以上なら良いと見ればいいですか?

数値の線引きだけで良し悪しは決められません。同じPFでも、取引回数や最大DDによって続けやすさが変わるからです。PFは1.0を超えると利益合計が損失合計を上回っている、という目安として、横に取引回数とDDを置いて見てください。

PFが高ければ、勝率は低くても大丈夫ですか?

PFが同じでも、勝率が高めで小さく勝つ型と、勝率は低めでも損小利大の型では、口座の動き方が変わります。PFの数字より、どんな勝ち方・負け方でそのPFになったかを見ると、続けやすさが見えてきます。

PFが高いのに、実運用でしんどいのはなぜですか?

PFは最終的なバランスで、途中のへこみ(最大DD)は別だからです。PFが高くてもDDが深ければ、途中で資金が大きく減る場面に耐える必要があります。PFとDDは、最終バランスと途中のしんどさとして分けて見てください。

取引回数が少ないPFは、どう見ればいいですか?

回数が少ないと、たまたま良い場面に偏っていた可能性があります。何回分の結果かをPFの横に置いてください。多ければ必ず良いわけではありませんが、少なすぎると判断材料としては薄くなります。

PFを見るときに、最大DDも必要ですか?

PFは最終バランス、最大DDは途中のしんどさを表します。片方だけだと、「利益は出ているのに途中で続けられない」型を見落とします。取引回数も含めて、セットで見てみてください。

まとめ:PFは、合格点ではなく、損益バランスを見る材料

PFが高いと安心したくなります。その気持ちは自然です。ただ、PFだけを見ていると、取引回数の少なさや途中のへこみ、1回の大きな負けを見落とすことがあります。

PFは、手法の合格点ではなく、利益合計と損失合計のバランスを見るための材料です。PFの横に、取引回数・最大DD・平均利益/平均損失を並べて、どんな勝ち方・負け方でそのPFになったか、途中のへこみに耐えられそうかまで見る。最初は「取引回数」と「最大DD」をPFの横に置くだけで十分です。

PFや最大DD、取引回数をまとめて確認したい場合は、無料ツール「バックテスト読み解き診断」でも整理できます。

PFだけで安心する前に、資金管理サバイバルゲームで、資金のへこみ方を一度体感してみてください。

本記事は、PFやバックテスト結果の見方を学習・記録するために整理したものです。過去の検証結果は将来の成果を保証するものではありません。実際の取引では損失が出る可能性があるため、資金量とご自身のリスク許容度を確かめたうえで判断してください。

このシリーズの全体像は「統計トレード攻略ガイド」にまとめています。

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