勝率60%でも10連敗する確率は?理論計算と実測1,012回で検証

勝率60%で1,012回取引した場合に10連敗以上が起きる理論確率は約6.1% 統計トレード攻略
勝率60%の独立試行で、1,012回取引した場合に10連敗以上が少なくとも1回起きる理論確率は約6.1%です。

勝率60%でも10連敗は起こる?

連敗を不安に感じる、みか

みか

勝率60%って聞くと、10連敗なんてまず起きなさそうに見えるよね。数字だけ見ると安心してしまうかも。

確率の意味を取り違える、たくや

たくや

ぼくもそう思っていました。6割勝てるなら、長い連敗はかなり遠い話だと思っていました。

考え方を整理する、るなまる

るなまる

今回の理論計算では、1,012回取引した時に10連敗以上が少なくとも1回起きる確率は約6.1%でした。高勝率でも、回数を重ねると連敗は視野に入ります。

この記事の答え

結論勝率60%でも、1,012回取引すれば10連敗以上を一度は経験する理論確率は約6.1%です。
見方この約6.1%は、勝率がずっと60%で各取引が独立している理論モデルの数字です。
実測例別条件の実測1,012回では勝率24.2%、最大26連敗でした。理論と実測は分けて読む必要があります。

先に分けておきたいのは、この記事には2つの数字があることです。ひとつは勝率60%を置いた理論モデル、もうひとつは別の売買ルールを実測した24.2%の結果です。

同じ1,012回でも、理論と実測は役割が違います。前半ではまず理論60%の意味をつかみ、その後で実測の26連敗を別条件の例として見ていきます。

0.0105%と約6.1%は何が違う?

0.0105%は、固定した10回が全部負ける確率です。式で書くと0.4の10乗で、1か所だけを切り取った数字です。

一方の約6.1%は、1,012回取引する中のどこかで10連敗以上が一度でも起きる確率です。場所を限定しないので、同じ『10連敗』でも意味が変わります。

勝率60%で取引回数ごとに10連敗以上が少なくとも1回起きる確率を示した厳密計算グラフ
勝率60%で各取引が独立している条件で、取引回数ごとに10連敗以上が少なくとも1回起きる確率を厳密計算したグラフです。
数字の読み方を修正する、たくや

たくや

10回全部負ける確率だけ見ていればいいと思っていました。でも、回数が増えると『どこかで起きる』に変わるんですね。

違いを短く示す、るなまる

るなまる

そこがポイントです。固定した10回の話と、1,012回のどこかで起きる話は、似ていても別の問いです。

取引回数10連敗以上が少なくとも1回起きる確率
10回0.0105%
50回0.2620%
100回0.5754%
200回1.1994%
500回3.0479%
1,000回6.0522%
1,012回6.1232%

実際の1,012取引では最大26連敗だった

ここからは、理論60%とは別条件の実測です。対象は2021-07-05〜2026-04-03の1,012取引で、勝率は24.2%でした。

この実測では、最大連敗は26連敗、5連敗以上は65回、10連敗以上は12回でした。12回というのは、26連敗の中の重なりではなく、勝ちで区切られた別々の連敗区間の数です。

実測項目確定値
検証期間2021-07-05〜2026-04-03
勝率24.2%
取引数1,012
最大連敗26連敗
最大連敗時損失-78.0pips
5連敗以上65回
10連敗以上12回
コスト前提固定スプレッド0.5pips控除済み

理論60%の約6.1%は『高勝率でも連敗は起こりうる』を示す数字です。実測24.2%の26連敗は『低勝率側では、連敗がさらに重くなりやすい』実例として読むのが自然です。

連敗を前提に資金管理をどう変える?

連敗を見た時に最初に確認したいのは、次の勝ちを当てることではありません。いまのロットで、続けて負けても口座を守れるかどうかです。

  1. 1回あたりの許容損失を先に決める
  2. そのロットで10連敗しても継続できるかを確認する
  3. 連敗後に取り返そうとしてロットを上げない

勝率60%でも10連敗が必ず起きるわけではありません。ただ、起こりうるものとして準備しておくと、連敗が来た時にルールを壊しにくくなります。

行動のイメージが湧いたみか

みか

数字を見て怖がるだけじゃなくて、まず自分のロットで続けられるかを見ればいいんだね。

連敗後の行動を考える、たくや

たくや

連敗した直後ほど、取り返したくてロットを上げたくなりそうです。そこを先に止める準備が必要なんですね。

取引前の確認に戻す、るなまる

るなまる

はい。勝率を見る前に、連敗が来ても続けられるサイズかを先に確認しておくと、判断がぶれにくくなります。

詳しい理論計算と実測条件

ここからは、前半を読んだうえで細部まで確認したい方向けの情報です。本文前半の結論は、この後の条件を読まなくても理解できるようにしてあります。

理論60%の条件

項目内容
前提各取引は独立、勝率60%、敗率40%
知りたいことN回中に10連敗以上が少なくとも1回起きる確率
計算方法連敗の長さを0から9まで追跡する厳密計算
1,012回の確率6.1232%

実測24.2%の条件

項目内容
検証対象順張りブレイクの実バックテスト
期間2021-07-05〜2026-04-03
取引数1,012
勝率24.2%
10連敗以上12回(独立した連敗区間)
コスト前提固定スプレッド0.5pips控除済み

この数字を見るときの注意点

  • 約6.1%は、勝率がずっと60%で各取引が独立している理論モデルの数字です。
  • 実運用では勝率の変化や取引間の依存が起こりえます。
  • 連敗の数字だけで、次の方向や次の勝敗を予測することはできません。

FAQ

勝率60%なら10連敗はほぼ起きないのでは?

ほぼ起きない、とは言い切れません。今回の厳密計算では、1,012回取引した時に10連敗以上が少なくとも1回起きる理論確率は約6.1%でした。

0.0105%と約6.1%はなぜ違うのですか?

0.0105%は、固定した10回が全部負ける確率です。約6.1%は、1,012回のどこかで10連敗が一度でも起きる確率なので、意味が違います。

実測の24.2%は、理論60%の結果と比べていいですか?

そのまま同じ条件として比べることはできません。60%は独立試行を置いた理論モデル、24.2%は別の売買ルールの実測だからです。

10連敗以上が12回とは、26連敗の中の重なりも数えていますか?

数えていません。勝ちで区切られた連敗区間のうち、長さ10以上だった独立した連敗エピソードが12回という意味です。

連敗が怖い時は何を確認すればいいですか?

まず1回あたりの許容損失を決めて、そのロットで10連敗しても継続できるかを確認してください。連敗後に取り返そうとしてロットを上げるのは避けたい動きです。

まとめ|勝率が高くても連敗への準備は必要

勝率60%でも、1,012回という回数を重ねれば10連敗以上が少なくとも1回起きる理論確率は約6.1%でした。数字だけ見ると小さく見えても、連敗そのものを想定外にしてよいとは言えません。

一方で、別条件の実測1,012回では勝率24.2%、最大26連敗でした。高勝率の理論モデルと低勝率の実測例を混ぜずに読むと、『連敗は珍事ではなく、資金管理の前提に置くもの』という点が見えやすくなります。

最初の疑問がほどけた、みか

みか

勝率60%でも、長く続ければ10連敗がまったく無縁とは言えないんだね。次はロットを先に見直してから入るようにする。

誤解を自分の言葉で直した、たくや

たくや

ぼくは10連敗の確率を、固定した10回だけの話で見ていました。回数を重ねた時の『どこかで起きる』を分けて考えるようにします。

取引前の確認点を添える、るなまる

るなまる

次にチャートを開く時は、勝率より先に『このロットで連敗が続いても続けられるか』を確認してみてください。

このシリーズの他の記事は、統計トレード攻略ガイドでまとめています。

この結果を連敗前提の資金管理確認に使う

今回の結果を見ると、勝率だけを見てロットを決めるより、連敗が続いたときにどこまで耐えられるかを先に確認するほうが整理しやすくなります。想定より負けが続く前提で見ておくと、許容損失やロットの見直しにつなげやすくなります。

次に確認するなら、ロットの考え方を整理した関連記事がつながりやすいです。連敗を前提にしたサイズ感を見直したい人は、ロットの考え方を先に確認しておくと整理しやすくなります。

ロット計算の基本を確認する

るなまるの検証メモ

理論値は勝率60%の独立試行、実測値は別の売買ルールによる1,012回として、条件を分けて掲載しています。理論値は乱数シミュレーションではなく、連敗状態を追跡する計算で求めています。

勝率60%という前提と、実測1,012回の結果は別の条件です。混同すると連敗リスクを小さく見積もりやすいため、この記事では理論と実測を分けて読めるようにしています。

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この記事を書いた人

るなまる

るなまる|データアナリスト

Python・統計を使ったFXの検証を2018年から継続。長期ヒストリカルデータをもとに、相場でよく聞く説やバックテスト結果を検証しています。
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