初心者向け|移動平均線(MA)の使い方と“勝ちやすい型”
ゴールデンクロス/デッドクロス、傾き(角度)、乖離・プルバック、複数期間の整合で、“追いかけず待つ”売買手順を具体化。
- SMA/EMA/WMAなど移動平均の違いと使い分け
- GC/DC・傾き・乖離・プルバックの実戦パターン
- 5/20/50/200期間の役割とマルチタイム整合
- MA×BB×RSI/MACDの組み合わせで“見送り”を作る方法
- 初心者が陥りやすい失敗とチェックリスト
本記事は初心者向けに、移動平均線の“勝てる型”を作ることを目的にまとめています。計算式の暗記は不要。同じ判断を繰り返せることを最優先します。
移動平均線の基本(SMA/EMA/WMAの違い)
- SMA(単純移動平均):過去n本の平均。ノイズを均すが反応は遅め。
- EMA(指数移動平均):直近に重みを置く。反応が速く、初動把握に強い。
- WMA(加重移動平均):期間内で直近ほど重い。EMAに近いが設計がやや異なる。
「方向=傾き」「勢い=傾きの強さ」「過熱=乖離」の3視点をセットで見るのがコツ。
期間設計(5/20/50/200の役割)
- 5MA/10MA:短期の勢い・押し戻りの目安。スキャ/デイトレ向き。
- 20MA:基準ライン。順張りの押し目/戻り売りで“待つ”軸。
- 50MA:中期の方向。20MAが戻らない強トレンド時の目安。
- 200MA:長期の地合い。200の上=買い優勢/下=売り優勢の大枠。
時間足は15分/1時間がバランス良好。上位足(1時間/4時間)の方向と傾きに合わせるとダマシを減らせます。
実戦①:ゴールデンクロス/デッドクロス
短期MAが長期MAを上抜く=GC(買い)、下抜く=DC(売り)。ただしクロス“だけ”は不十分。以下を追加します:
- 傾きの整合:短期も長期も“傾きが同方向”。横ばいは見送り。
- 位置:200MAの上でGC=信頼度↑/200の下でGC=戻り売りに潰されやすい。
- トリガー:GC出現後、直近戻り高値/押し安値のブレイクで入ると再現性UP。
GC/DCの自動検出+アラートは移動平均GC 矢印が便利。Push通知で見逃しを減らせます。
実戦②:傾き・乖離・プルバック(“追わずに待つ”)
- 傾き:角度が強いほどトレンドが続きやすい。横ばいは“ノートレ”。
- 乖離:短期が基準(20MA)から離れすぎたら一旦休む。利確の目安にも。
- プルバック:トレンド方向×20MAまで戻る→反発確認で再開が基本形。
実戦③:相性の良い組み合わせで“見送り”を作る
- MA×BB×RSI:方向(MA)×拡張(BB)×過熱(RSI)で押し目限定の順張り。
- MA×MACD(角度/深度):GC後のMACD角度が浅い=見送り。深いクロスで再開。
- MA×MACDダイバ:高値更新なのにモメンタム低下→20MA割れで利確/ドテン検討。
- MA×RSI:20MA上でRSIが40〜50から反発=押し目継続の典型。
すぐ試せるテンプレ(順張り×押し目待ち)
- 上位足(1H/4H)で価格が200MAの上、20/50の傾きが上を確認。
- 下位足(15分/1H)でGC+20MAへのプルバックを待つ。
- 反発確認(ローソク足の陽転 or 直近戻り高値ブレイク)で成行/指値。
- 損切り:押し目の直近安値下/利確:前回高値orBB外側タッチor乖離拡大。
移動平均線の苦手と回避策
- 横ばいレンジ:GC/DCが乱発。傾き0°付近は取引しない。
- 指標直後:スパイクで乖離→大陰陽線の往復びんた。数本見送り。
- 上位足逆行:下位足のGCでも、上位足が200MA下&傾き下なら見送り。
初心者が陥りやすい失敗とチェックリスト
- ❌ クロスだけでIN → ⭕ 傾き・位置(200MA)・直近高安をセット確認
- ❌ 追いかけエントリー → ⭕ 20MAまでのプルバックを待つ
- ❌ RR比が曖昧 → ⭕ 損切り位置→利確目標を先に決める
- ❌ 取引回数が多い → ⭕ 一日5回以下、型に合わなければ見送り
相性の良い自作インジ・関連記事
移動平均GC 矢印GC/DCを自動検出。アラート/Pushで見逃し防止。
MA×BB×RSI 矢印方向×拡張×過熱で押し目限定の順張り。
MACD 矢印サイン角度/深度の浅い交差を排除。MAと相性◎。
RSIの使い方レンジでの見送り判断と過熱の目安。
MA×BB×RSI 矢印方向×拡張×過熱で押し目限定の順張り。
MACD 矢印サイン角度/深度の浅い交差を排除。MAと相性◎。
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まとめ:移動平均線は「傾き×位置×待つ」で化ける
- 傾きが揃う×200MAの位置が追い風でGC/DCを評価
- 乖離しすぎは休む、20MAへのプルバックを“待ってから”入る
- MA×BB×RSIやMA×MACDで“見送り”を作り再現性UP
免責:本記事は一般的な解説です。まずはデモ口座で再現性をご確認ください。
よくある質問
Q1. SMAとEMAはどちらを使えばいい?
反応速度を重視するならEMA、ノイズを均したいならSMA。まずはSMA20/50/200+短期はEMA5/10が無難。
Q2. 期間は固定すべき?
まずは5/20/50/200で統一し、時間足ごとに意味づけを固定。ルール化で再現性を上げる。
Q3. GC/DCが多すぎる。
傾きがない場面は取引しない。GC矢印で通知だけ受け、20MAのプルバック待ちで厳選。


