初心者向け|RSI(相対力指数)の使い方と勝ちやすい型
― 「どこで入ってどこで出る?」をチャートで具体化
RSIの基礎→実戦→応用までを一気に学べる入門ガイド。レンジ向きの指標特性を活かしつつ、ダイバージェンスやセンターライン(50)、順張りフィルタで実用度を底上げ。関連インジ記事に回遊できる導線もまとめました。
- RSIの基本原理・設定(期間・しきい値)とチャートの読み方
- 買われすぎ/売られすぎ・ダイバージェンス・50ラインの実戦パターン
- RSIが苦手な場面(トレンド張り付き)と対処法
- 勝率を底上げする相性の良いインジ(順張り×逆張りの合わせ技)
- 初心者が陥りやすい失敗とチェックリスト
本ページは初心者向けに、RSIの実用的な使い方を実チャートの考え方とともに解説します。計算式の暗記は不要。「どの形で入る/見送る」が判断できるようになることを目的にしています。
RSIはオシレーター系の代表格(逆張りに強い)
テクニカル分析は大きくトレンド系(移動平均・ボリンジャーバンド等)とオシレーター系(RSI・ストキャス・CCI等)に分かれます。RSIはオシレーター=行き過ぎからの戻りを狙う逆張りが得意。とくにレンジ相場で威力を発揮します。

まずは「RSI=逆張り・レンジが得意」と覚えればOK!
RSIの見方(期間・しきい値・ラインの意味)
- 期間:初期値は14。スキャなら9〜12、スイング寄りなら14〜21が目安。
- しきい値:一般に70以上=買われすぎ、30以下=売られすぎ。トレンドが強いときは80/20に広げてダマシ軽減。
- センターライン(50):上回れば強め、下回れば弱めの地合いを示唆。順張りとのハイブリッドで活躍。
ワンポイント:時間足をまたいで一貫性があると精度UP。例)上位足でRSIが50を上→下位足で押し目買い狙い。
実戦パターン①:買われすぎ/売られすぎゾーン
RSIが70超で天井圏、30割れで底値圏の目安。ただし数値到達=即逆張りではなく、「戻りの初動」や他指標の合図と合わせて根拠を重ねます。
- 推奨:ゾーン到達 → ローソクが直近高安を割る/戻す → エントリー
- 避けたい:トレンド強烈時の張り付き(70〜80や20〜30で横ばい)
サブで使うのがコツ。メインのエントリーはMACD角度(浅い交差除外)やMA×BB×RSIなどの明確な仕組みで。
実戦パターン②:ダイバージェンス(相場の息切れサイン)
価格が高値更新なのにRSIは切り下がり(または安値更新なのに切り上がり)=ダイバージェンス。トレンド転換の確率が上がる強力な判断材料です。
- 出現頻度は多くない分、信頼度は高め。見逃し防止にアラート対応インジを推奨。
- エントリーは直近安値(高値)割れ/戻しやRSIのトレンドライン割れと組み合わせると◎。
さらに深掘り:RSIダイバージェンス(使い方とサインの精度を高める工夫)
実戦パターン③:センターライン(50)× 順張りフィルタ
RSIが50より上=買い優勢/下=売り優勢の地合い認識に便利。移動平均のGCやMACD角度と合わせ、順張りの押し目/戻りだけに絞ると、逆張りの弱点を補えます。
RSIが苦手な場面と対処法
- 強トレンドの張り付き:30〜40や60〜70に貼り付く。80/20へ広げる、または順張り限定に切替。
- ニュース直後:スパイクでダマシ多発。直後は静観が吉。
- スプレッド拡大時間帯:東京早朝・NY引け前後は様子見。実効コストに注意。

「待つ」もスキル。一日5トレード以下を目安に厳選しよう。
すぐ試せるセットアップ(テンプレ)
- RSI(期間14/しきい70-30)+MA(長短のGC)+MACD角度
- 上位足でRSI50より上(上目線)→下位足は押し目に限定
- ダイバージェンスが出たら逆張り候補。戻り売り/押し目買いの失敗にも注意
- 損切りは直近の高安、利確は次の節目/BB±1σ/リスクリワード1:1.2以上
初心者が陥りやすい失敗とチェックリスト
- 70/30到達だけで逆張り突撃 → ローソク構造や他指標で根拠を重ねる
- 時間足の矛盾(上位は強いのに下位で逆張り) → 上位優先の整合性を確認
- 利確の無計画 → 節目orRR比の事前設定、アラート活用
- 取引過多 → 「今日の型」以外は見送り。記録を付けて振り返る
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まとめ:RSIは「サブ軸」×「場面選び」で化ける
- レンジ相場・戻り初動で使うと効果大。トレンド張り付きは広めのしきい値や順張り限定で回避。
- メインの合図はMACD角度やMAのGCなどのルール化された仕組みで、RSIは根拠追加に。
- ダイバージェンスは強力。見逃さない運用設計(アラート・マルチタイム)で再現性UP。
免責:本記事は一般的な解説です。まずはデモで再現性をご確認ください。
よくある質問
Q1. 初心者は期間をいくつにすべき?
まずは14でOK。短期の反応を上げたいなら9〜12、ノイズを抑えたいなら18〜21を試す。
Q2. 70/30で逆張りしても負けるのはなぜ?
強トレンドの張り付きが原因。80/20に広げる/センターライン50やMA・MACDで順張りに寄せる。
Q3. どの時間足が使いやすい?
まずは15分足がおすすめ。5分はノイズ多、1時間は待ち時間長。自分の生活リズムに合う足を選ぶ。


