チャートが動き出すと、待つつもりだった場所まで来ていないのに、先に入りたくなることがあります。「今入らないと置いていかれるかも」と思って、成行で入る。でもあとから見ると、最初に待とうとしていた場所は、もっと下でした。
損切りも同じです。ここまで来たら撤退するつもりだったのに、いざ近づくと「もう少し待てば戻るかも」と思って、あとで手動でなんとかしようとする。そして、結局その場所では切れない。
このとき困るのは、注文名を知らなかったことではありません。入る前に決めた場所を、動いているチャートの前で変えてしまうことです。
指値・逆指値は、注文名を暗記するためのものではありません。追いかけて入る自分と、待って入る自分を分けるための予約メモです。動いている画面に引っ張られる前に、「どこで入りたいか」「どこで撤退するか」を先に置いておくための道具です。この記事は、その置き方の話です。
ミカ指値とか逆指値って、名前がごちゃごちゃになるんですよね。待つつもりだったのに、動いてるのを見ると成行で入っちゃうし、損切りもあとで手動で切ればいいやって思って、結局ずらしちゃうことがあって。
るなまる分かります。注文名を覚えるより前に、動いてるチャートに手が引っ張られるんですよね。指値や逆指値は、難しい注文テクニックというより、入る前の自分が「ここまで待つ」「ここで撤退する」と置いておくメモに近いです。全部完璧に使わなくていいので、まずは待つ場所と撤退する場所を分けて見るだけでも変わりますよ。
現在価格より上か下かを、買いと売りで分ける
現在価格を150.00円とする仮例です。安くなったら買う指値は149.70円、上抜けたら買う逆指値は150.30円に置きます。
高くなったら売る指値は150.30円、下抜けたら売る逆指値は149.70円です。保有後の損切りにも逆指値を使います。注文できる価格範囲はFX会社で異なります。
指値・逆指値は、注文名の暗記ではない
指値と逆指値は、注文画面に並んでいると、どっちがどっちか分からなくなります。名前で覚えようとすると、エントリーにも損切りにも同じ言葉が出てきて、さらに混ざる。覚えるのが面倒に感じるのも自然です。
ただ、この2つは「次の値動きを当てる技術」ではありません。入る前の自分の予定を、動いている画面の手前に置いておくための道具です。指値は「今すぐではなく、この価格まで来たら考える」という、待つための注文。逆指値は「ここまで来たら見立てが変わったと見る」という、撤退やブレイク確認に使う注文です。
どちらも、当てるためではなく、入る前の予定を残すために使います。名前より先に、「これは待つための注文か、撤退を置くための注文か」を分けて見ると、画面の前で迷いにくくなります。
指値は待つ場所、逆指値は撤退する場所を先に置く
動いているチャートを見ていると、待つ予定だった場所に来る前に、手が動きそうになります。指値は、その手を一度止めるために使えます。「この価格まで来たら考える」と先に置いておけば、まだ来ていないのに成行で飛びつく回数が減ります。届かなければ、今回は縁がなかっただけです。
逆指値は、撤退する場所を先に置くために使えます。「ここまで来たら、最初の見立ては違った」と決めた価格に置いておく。あとで手動で切ろうとすると、近づくほど「もう少し」が出て、手が止まります。先に置いておけば、その「もう少し」と向き合わずにすみます。
どちらも、価格を当てているわけではありません。待つ場所と撤退する場所を、焦る前の自分の判断で先に決めて、画面の前の自分に渡しておくイメージです。
150.00で待つ予定が、150.30で入ると損失幅が変わる
数字にすると、「ちょっと早く入っただけ」の重さが見えてきます。
本当は150.00まで待って入りたかった。でも150.30で動いているのを見て、成行で入った。撤退ラインは149.80のつもりでした。
同じ撤退ラインでも、入った場所で負け方が変わる
- 予定どおり150.00で入っていたら:撤退まで20pips
- 実際に150.30で入ると:同じ149.80でも50pips
チャート上では小さな差に見えても、ロットをかけると金額の重さが変わります。「ちょっと早く入っただけ」のつもりが、外れたときの負け方を変えてしまう。指値で150.00と置いておくのは、この「30pipsぶん早い手」を、一度だけ手前で止めるためです。
もう一つ、見返したときの数字もあります。10回の取引を振り返ると、内訳がこんなふうに分かれることがあります。
10回の取引を見返すと、内訳が分かれる
- 4回:待つ予定より早く、成行で入っていた
- 3回:撤退の注文を置かず、手動でなんとかしようとしていた
- 2回:指値で待てていた
- 1回:逆指値で撤退ラインを先に置けていた
勝ち負けだけを見ると、これらは全部混ざります。でも、注文方法と予定のズレを一言残しておくと、自分がどこで焦りやすいかが見えてきます。多いのは、たいてい成行に切り替えた回です。
待ち合わせ場所を先に決めておくと、何がズレたか分かる
少しだけ、数字を扱う仕事をしている立場からの見方を。あとから比べるには、入る前の予定と、実際の注文を分けて残しておくと気づきやすくなります。
たとえるなら、待ち合わせ場所に近いです。場所を先に決めていれば、相手が来なかったときに「場所が違ったのか」「時間が違ったのか」を確かめられます。でも、その場の雰囲気で毎回場所を変えていると、あとから何がズレたのか分からなくなる。
注文も同じです。入る場所と撤退する場所を先に置くから、あとで「予定どおりに入って外れたのか」「待てずに成行で入って外れたのか」を、自分の目で分けられます。
残すのは、自分を採点するためではありません。手法が悪かったのか、入り方が早かったのか、撤退を置けなかったのかを、後で分けて見るためです。
注文を置く前に見る項目
細かい定義を思い出す前に、注文を置くときに次の項目を一度だけ自分に確認してみてください。
注文を置く前に見る項目
- 待つ場所:今すぐ入るのか、指定した価格まで待つのかを見る
- 撤退する場所:どこまで来たら見立てが変わったと見るかを決める
- 注文方法:成行、指値、逆指値のどれを使うつもりかを言葉にする
- 損失幅:実際に入った価格から撤退ラインまで、何pipsあるかを見る
- あとから説明:なぜその注文方法を選んだのか、一文で残せるかを見る
全部に答えられなくても大丈夫です。最初は「待つ場所」と「撤退する場所」の2つを分けるだけでも、成行で飛びつきそうな自分を、一度手前で止められます。
動いている画面に引っ張られる前に、一度置く
頭の中だけで決めようとすると、画面が動いているときほど、待つ予定が後ろにずれていきます。入る前に、待つ場所と撤退する場所を一度だけ置いてみてください。
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FX注文方法トレーニングで、待つ場所と撤退する場所を分ける
これは注文名を暗記するためだけのものではありません。「今すぐ入るのか」「指定した価格まで待つのか」「どこで撤退するのか」を場面ごとに分ける練習です。動いているチャートに手が引っ張られる前に、待つ場所と撤退する場所を一度置いてみてください。入力内容は外部送信されません。
練習でも本番でも、入ったときに「待てたのか、成行に切り替えたのか」を一言だけ残しておくと、次に同じ場面が来たときに、前回の自分と比べられます。
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注文方法は、トレードプランや損切り位置、見送り判断と一緒に見ると、自分がどこで成行に切り替えやすいかが見えてきます。
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よくある質問
指値と逆指値は、どう違いますか?
ざっくり言うと、指値は「今より有利な方向で、その価格まで待つ」注文、逆指値は「ここまで来たら考えが変わる方向で動く」注文です。名前より、待つための注文か、撤退・確認のための注文かで分けると混ざりにくくなります。
成行注文は、使わない方がいいですか?
成行が悪い注文というわけではありません。困るのは、待つ予定だったのに成行へ切り替えてしまうときです。成行で入るなら、「今すぐ入ると自分で決めた」と分かっていれば、それも一つの判断になります。
損切りの逆指値を入れるのが怖い場合は、どう考えればいいですか?
「そこで狩られそう」で置かずにいると、あとで手動対応になり、近づくほど切れなくなりがちです。逆指値は値動きを当てる線ではなく、見立てが変わった場所を先に置くメモです。怖いときは幅を少し広げてでも先に置く方が、手が止まりにくくなります。
指値で待つと、チャンスを逃しませんか?
逃したように見える回もあります。ただ、待つ価格を先に決めておくと、来なかったときに「場所が違ったのか」を後で確かめられます。毎回成行だと、何がズレたのか分からないまま次に進みやすくなります。
FX注文方法トレーニングでは、何を見ればいいですか?
正解の注文名を当てることより、その場面が「待つ場面なのか、撤退を置く場面なのか」を毎回言葉にできるかを見てください。焦って成行に切り替えたくなる自分の場面が、だんだん見えてきます。
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自分の取引スタイルに合う口座条件も見ておく
取引スタイルや注文方法を考えるときは、実際に使う口座の取引ツール、注文機能、スプレッド、取引単位も確認しておきたいところです。松井証券FXは「100円から」など少額取引に関する案内もあるため、公式情報で条件を見ておくと、あとで迷いにくくなります。
※FX取引には元本割れのリスクがあります。サービス内容や取引条件は、公式情報でご確認ください。
まとめ:注文方法は、当てる技術ではなく、予定を残す道具
動いていると、待つ予定の場所に来る前に手が動くし、撤退ラインに近づくと「もう少し」が出ます。その気持ちは自然です。ただ、入る前に決めた場所を画面の前で変えると、あとで予定どおりだったのか、待てずに動いたのかが分からなくなります。
指値は待つ場所、逆指値は撤退する場所を先に置くための道具です。注文名を暗記するより、「これは待つための注文か、撤退を置くための注文か」を分けて、入る前の予定を残しておく。150.00で待つはずが150.30で入ると、同じ撤退ラインでも負け方が変わる。だからこそ、先に置いておきます。最初は2つの場所を分けるだけで十分です。
次の取引の前に、FX注文方法トレーニングで、待つ場面と撤退を置く場面を分ける練習をしてみてください。
本記事は、FXの注文方法を学習・記録するために整理したものです。実際の取引では損失が出る可能性があるため、資金量とご自身のリスク許容度を確かめたうえで判断してください。
