
みか
ドル円とポンド円って、同じFXなのにコストがそんなに違うの?

たくや
ゴールドを触ると、思ったより入りにくい感じがありました。銘柄で差があるんですか?

るなまる
あります。今回は主要8銘柄を同じ見方で比べて、どれくらい差が出るのかを整理します。
先に結論
- 主要8銘柄を比べると、スプレッドは銘柄ごとにかなり違いました。
- 平均では0.42〜3.43 pips、狭い組と広い組で負担の差がはっきり出ています。
- 集計に使ったのは約19,243,317本の1分足データです。
- 平均だけでなくp95まで見ると、0.77〜5.17 pipsまで差が広がりました。
対象銘柄
主要8銘柄
サンプル数
約19,243,317本
平均の幅
0.42〜3.43 pips
広い時の目安
p95 0.77〜5.17 pips
FXのスプレッドは銘柄でどれくらい違う?
今回の実測では、最も狭かったEURUSDが平均0.42pips、最も広かったXAUUSDは平均3.43pipsでした。同じ『1回の売買コスト』でも、銘柄が変わるだけで体感が大きく変わります。
つまり、通貨ペアやゴールドを選ぶときは、値動きの大きさだけでなく最初に払うコスト差も一緒に見たほうが実戦向きです。
銘柄ごとのスプレッド差をどう読むか
スプレッドは、買値と売値の差です。今回の集計では、EURUSDやUSDJPYの平均スプレッドが比較的低く、GBPJPYやXAUUSDは大きい結果でした。銘柄ごとの違いは確認できますが、その理由まではこの集計だけでは特定できません。
ざっくりした見方
- メジャー系は今回の集計では比較的狭め。
- クロス円は中間〜広めの結果。
- XAUUSDは平均とp95が大きめ。
- 同じ1pipでも金額の重みは銘柄で違います。
今回の検証条件
今回は、Dukascopy由来のbid/ask OHLCベースの1分足データをpips換算し、銘柄ごとに平均・中央値・p95・p99を集計しました。XAUUSDだけは0.1を1pipとして換算しています。
検証条件の要点
- 対象: USDJPY / AUDJPY / GBPJPY / EURJPY / EURGBP / EURUSD / GBPUSD / XAUUSD
- 集計粒度: M1(1分足)
- 全体の対象幅: 2015-01-01 22:00:00+00:00 〜 2026-03-31 23:59:00+00:00
- ただし、銘柄ごとに開始・終了時点は異なります
- 総サンプル数: 19,243,317行、各銘柄は約1,527,276〜3,569,427行
- 表示は読みやすさのため小数2桁に丸めています
主要な数値は本文中の表とグラフにまとめています。

たくや
平均だけ見れば、狭い銘柄を選べばよさそうですね。

るなまる
方向としてはそうですが、たまに広がる場面もあるので、その確認も大事です。
実測するとどの銘柄が広かった?
平均スプレッドが狭かったのはEURUSD、USDJPY、EURJPYの順でした。一方で、GBPJPYとXAUUSDは平均だけでも重く、短期売買では差が効きやすい水準です。
記事上部の比較図でも分かるとおり、EURUSDとUSDJPYは狭め、GBPJPYとXAUUSDは平均の時点でかなり重い組に入っています。まずはこの並びを見て、候補銘柄を比べる材料にできます。
平均だけでなくp95も見る理由
平均が狭い銘柄でも、たまに大きく広がるなら体感コストは重くなります。そのため、この記事では平均だけでなく、広い方から見た上位5%の水準(p95)も確認しています。
今回の集計では、p95もEURUSDの0.77pipsからXAUUSDの5.17pipsまで差がありました。『普段は狭いのに、広がる時だけ急に重い』という銘柄もあるので、短期売買ほどこの差を見落としにくくなります。

みか
平均だけで安心すると、広がる日だけしんどいってこともあるんだね。

るなまる
そうです。だから平均とp95を一緒に見ると、実際の負担に近づきます。
銘柄を選ぶ前に確認したいポイント
銘柄選びでは、『よく動くか』だけでなく、最初に払うコストがどれくらいか、広がる時はどこまで行くかも確認材料になります。
読み終わったあとにやること
- 平均スプレッドとp95を見て、候補銘柄を絞る
- 短期売買では、スプレッドが広がりやすい銘柄かどうかも、エントリー条件を考える材料になります。
- 自分が使う口座でも、実際の提示値を別で確認する

この検証結果を見るときの注意点
- 今回はDukascopy由来データの集計で、特定口座の実際の提示値そのものではありません。
- 銘柄ごとに取得期間がそろっていないため、完全な同一期間比較ではありません。
- 一時的な急拡大も含まれるため、結論は平均だけでなく中央値とp95で見ています。
- 将来のスプレッドや実売買の有利不利を保証するものではありません。
FAQ
Q. どの銘柄がいちばん狭かったですか?
A. 今回の集計ではEURUSDが平均0.42pipsで最も狭く、次にUSDJPYが0.70pipsでした。どちらも、対象8銘柄の中では平均スプレッドが比較的低い結果です。
Q. XAUUSDはどのくらい広めでしたか?
A. 今回の集計では、XAUUSDの平均スプレッドは3.43pips、p95は5.17pipsで、対象通貨ペアより大きい結果でした。広くなった理由そのものは、この集計だけでは特定できません。
Q. 平均だけ見れば十分ですか?
A. 十分ではありません。平均が狭くても、たまに広がる時間があると実際の負担は重くなります。そのため、この記事では平均に加えてp95も確認しています。
Q. この数字はどの口座でも同じですか?
A. 同じとは限りません。今回はDukascopy由来の1分足データを集計した結果で、実際の口座の提示値や約定条件をそのまま表すものではありません。
まとめ|コスト込みで銘柄を選ぶ
今回の実測では、スプレッドは銘柄ごとに明確な差がありました。値動きの大きさだけで選ぶのではなく、平均コストと広がる時の上振れまで見て決めると、後から『思ったより重い』を減らしやすくなります。

たくや
次からは、動きやすさだけじゃなくコストも先に見ます。

みか
平均が狭くても、広がる時の数字まで見ておくと安心だね。

るなまる
その視点があるだけでも、銘柄選びのズレを減らしやすくなります。
曜日・時間帯別の値幅も確認する
銘柄ごとのスプレッド差を見た後は、同じ銘柄でも曜日・時間帯で値幅がどう変わるかを比較すると、監視する時間を整理しやすくなります。
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るなまるの検証メモ
主要8銘柄の1分足データから、銘柄ごとの平均・中央値・p95を集計しました。XAUUSDは0.1を1pipとして換算しています。平均だけでなく中央値やp95も合わせて見ることで、普段の水準と広がる場面の両方を確認しています。
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この記事を書いた人

るなまる|データアナリスト
Python・統計を使ったFXの検証を2018年から継続。長期ヒストリカルデータをもとに、相場でよく聞く説やバックテスト結果を検証しています。
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