
みか
3月は為替が動きやすいってよく聞くけど、本当なんですか?

るなまる
円が絡むペアで集計すると、3月の平均値幅が他の月より大きい結果でした。
先に結論
- USDJPY・GBPJPY・AUDJPY・EURJPYの円が絡む4ペアで、3月の平均値幅が他11ヶ月の平均より1.2〜1.4倍程度大きいという結果でした。
- 前半・後半の期間に分けて再検証しても、4ペアとも同じ傾向が確認できました。
- GBPUSD・EURUSD・EURGBP・XAUUSD(円が絡まないペア)では、同じような安定した傾向は確認できませんでした。
- 3月に値幅が大きくなる理由までは、この集計だけでは分かりません。
対象銘柄
円絡み4銘柄
最大の月
3月
増加率
約1.2〜1.4倍
検証方法
前半/後半 再現性確認
3月はFXが動きやすいという噂は本当か?
「3月は為替が動きやすい」という話を聞いたことがある人は多いと思いますが、今回は原因ではなく月別の値幅差を確認します。Dukascopy由来のM1データを使い、8つの主要銘柄について月別の平均値幅(1分足の高値-安値)を集計しました。
今回の検証条件
検証条件の要点
- 対象: USDJPY / GBPJPY / AUDJPY / EURJPY(8銘柄中、確認できた4銘柄)
- データ: Dukascopy由来のM1データ(高値-安値をpips換算)
- 期間: 2020年〜2026年
- 再現性の確認: 前半・後半それぞれで統計的検定と数値の安定性を確認
実測すると3月だけ突出していた

たとえばドル円は他の月の平均が2.12pipsなのに対し3月は2.61pips、ポンド円は他の月3.31pipsに対し3月は4.34pipsと、どのペアでも3月だけはっきり値幅が大きくなっています。前半・後半に分けて別々に確認しても、4ペアとも同じ傾向でした。

たくや
3月だけ大きい理由も分かるんですか?

日本企業の決算期や期末フローが一因である可能性はありますが、今回の集計では原因を特定できません。今回確認したのは、円が絡む4ペアで3月の平均値幅が大きかったことです。
円が絡まないペアでは確認できなかった
GBPUSD・EURUSD・EURGBP・XAUUSD(ゴールド)についても同じ集計を行いましたが、安定した傾向としては確認できませんでした。GBPUSD・EURUSDは期間によって差の大きさが安定せず、EURGBPは前半こそ3月が大きかったものの後半はほぼ差がなくなりました。XAUUSD(ゴールド)は前半にはほとんど差がなく、後半だけ大きな差が生まれていたため、全期間だけを見て「3月が大きい」と判断するのは早計だと考え、この4銘柄は確定事実には含めていません。
この検証結果を見るときの注意点
- これは統計的な傾向であり、将来のパフォーマンスや売買判断を保証するものではありません。
- 「3月の値幅が大きい」のは実測された事実ですが、「日本企業の決算・期末が理由」というのはあくまで推測であり、この集計だけで証明されたわけではありません。
- GBPUSD・EURUSD・EURGBP・XAUUSDでは同じ傾向を確認できておらず、「全ペア共通の3月効果」ではありません。
- 値幅が大きいことは、利益だけでなく損失も大きくなり得ることを意味します。
FAQ
Q. 3月はどのくらい値幅が大きくなりますか?
A. 円が絡む4ペア(USDJPY・GBPJPY・AUDJPY・EURJPY)で、他の月の平均より1.2〜1.4倍程度大きいという結果でした。前半・後半どちらの期間でも同じ傾向です。
Q. この結果はどう使えますか?
A. 3月の円絡みペアを扱う際に、普段の月との値幅差を確認する材料になります。売買タイミングや将来の値動きを示すものではありません。
Q. すべての通貨ペアで同じ傾向ですか?
A. いいえ。GBPUSD・EURUSD・EURGBP・XAUUSD(ゴールド)では期間によって差の大きさが安定せず、今回は確定事実として扱っていません。
まとめ|円が絡むペアは3月に値幅が大きくなりやすい
今回の実測では、円が絡む4ペアで3月の値幅が他の月より1.2〜1.4倍程度大きいという結果でした。原因までは特定していませんが、月別の値幅差は前半・後半どちらの期間でも確認できました。3月の円絡みペアを扱う際に、普段の月との値幅差を確認する材料になります。
この結果を季節性の見直しに使う
今回の結果を見ると、3月という季節性だけで判断するより、その月の中でどの曜日や時間帯に違いが出やすいかまで確認するほうが整理しやすくなります。季節性はきっかけとして見て、日々の値幅確認は別に置いておくと使いやすくなります。
次に確認するなら、曜日ごとのボラティリティ差を見た曜日別ボラティリティ検証がつながりやすいです。日々の確認順まで整理したい人は、続けて見ると分かりやすくなります。
るなまるの検証メモ
Dukascopy由来のM1データから、8つの主要銘柄の月別平均値幅を集計しました。前半・後半にも分けて、円が絡む4ペアで同じ傾向が残るかを確認しています。
次に読む記事
曜日によるボラティリティの違いを知りたい方は、曜日別のボラティリティを見た検証もあわせてご覧ください。
この記事を書いた人

るなまる|データアナリスト
Python・統計を使ったFXの検証を2018年から継続。長期ヒストリカルデータをもとに、相場でよく聞く説やバックテスト結果を検証しています。
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曜日・時間帯別の値幅も確認する
月別の季節性を確認した後は、曜日・時間帯別の値幅も分けて見ると、日々の確認順を組み立てやすくなります。
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